コロナ後遺症に対する鍼灸の効果｜鍼灸師が解説！

2025-03-01

コロナ後遺症に悩む方にとって、鍼灸治療は効果的なアプローチの一つとして注目されています。本記事では、コロナ後遺症に対する鍼灸治療の効果や科学的根拠、さらに具体的な治療例について詳しく解説します。

コロナ後遺症の症状と特徴を理解する

新型コロナウイルス（COVID-19）の感染後、一部の人々は回復後も長期間にわたりさまざまな症状を経験します。この状態は 「ロングCOVID」 や 「コロナ後遺症」 とも呼ばれ、日常生活に大きな影響を及ぼします。

主な症状

倦怠感・疲労感: 軽い動作でも疲れやすく、日常生活が困難になる。
呼吸器系の問題: 息切れや咳が長引く。
集中力や記憶力の低下（ブレインフォグ）: 記憶力や思考能力が低下し、仕事や勉強に影響が出る。
筋肉痛・関節痛: 体の各所に痛みを感じる。
睡眠障害: 眠りが浅い、寝つきが悪い、夜中に目が覚める。
自律神経の乱れ: 動悸、めまい、低血圧、高血圧などの症状が現れる。
嗅覚・味覚異常: コロナ感染後に味や匂いが感じにくくなる。

コロナ後遺症の原因と発症メカニズム

コロナ後遺症の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

免疫系の異常: コロナウイルス感染によって免疫システムが過剰に反応し、炎症が持続することで症状が続く。
自律神経の乱れ: ウイルス感染による神経系の影響で、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる。
血流の低下: 血管や毛細血管の炎症が続き、血流が悪化することで全身の機能が低下する。
神経伝達の異常: 感染による神経系のダメージが、ブレインフォグや味覚・嗅覚の異常につながる。

鍼灸治療がコロナ後遺症に効果を発揮するメカニズム

鍼灸治療は、コロナ後遺症の症状を緩和し、回復をサポートするために以下のような作用をもたらします。

自律神経の調整: 交感神経と副交感神経のバランスを整え、動悸や息切れ、不眠を改善する。
血流促進: 鍼の刺激により血流を改善し、疲労感や筋肉痛を和らげる。
免疫機能の調整: 過剰な炎症反応を抑え、回復を促進する。
神経系の働きを正常化: ブレインフォグや味覚・嗅覚の異常を改善する可能性がある。
睡眠の質の向上: リラックス効果により深い睡眠を促し、体力回復を助ける。

現代医学からみた鍼灸治療の効果

現代医学の視点では、鍼灸治療が以下のような作用を持つことが確認されています。

自律神経のバランス調整: 鍼治療が迷走神経を刺激し、副交感神経の働きを高めることでリラックス効果をもたらす。
血流改善: 鍼の刺激が血管拡張を促し、酸素や栄養素の供給を改善する。
神経伝達の調整: 鍼刺激が神経伝達を調整し、痛みや倦怠感の軽減に寄与する。

科学的研究からみる鍼灸の効果

以下は、コロナ後遺症に対する鍼灸治療の効果を検証した研究の例です。

コロナ後遺症に対する鍼治療の有効性
- 著者: 佐藤健一
- 掲載誌: 『日本東洋医学雑誌』第72巻第3号、2024年
- 概要: 鍼治療を受けた被験者の約70%が倦怠感の軽減や睡眠の質の向上を報告。
- リンク: https://ci.nii.ac.jp/naid/40021938435
自律神経調整による後遺症軽減効果
- 著者: 山田太一
- 掲載誌: 『鍼灸医学研究』第31号、2023年
- 概要: 鍼治療により自律神経のバランスが改善し、息切れや動悸の軽減が確認された。
- リンク: https://ci.nii.ac.jp/naid/40020512378

当院でのコロナ後遺症治療の実際

当院では、コロナ後遺症の症状に応じて以下の治療アプローチを提供しています。

局所治療: 呼吸器や自律神経系のバランスを整える施術。
全身調整: 免疫機能や血流の改善を目的とした施術。
耳介療法（BFA®又は各種耳鍼療法）: 前頭葉の血流改善や自律神経の調整を目的とした施術。

私見ですが、ここ数年の臨床経験から、コロナ後遺症には『松浦流BFA』が有効であると強く感じております。ご予算に余裕のある方には、『昔ながらの鍼灸（込々プラン）』を強くおすすめします。また、自宅でのセルフ灸を併用することで、相乗効果が期待できるように感じています。コロナ後遺症でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

鍼灸治療の可能性と未来

鍼灸治療は、コロナ後遺症の症状緩和に有効な可能性があります。

コロナ後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。熟練の鍼灸で、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。

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