コロナ後遺症への鍼灸治療
個人の鍼灸院ですのでコロナ後遺症と思われる症例自体のお問い合わせが少ないですので、施術した人数は少ないですが、ある程度鍼灸治療がコロナ後遺症と思われる症状に対して有効だと感じたのでブログでご報告致します。
対応した症状は倦怠感、やる気が起きない、胃痛、食欲不振、味覚異常、嗅覚異常、耳鳴り、難聴、めまい、頭痛、頭重感、首の痛み、肩こり、上肢の痛みなどです。
効果が期待値を下回り離脱(通院中止)した方が4人、治癒(と考えられる)して通院を中止した方が2人、寛解して通院を中止した方が2人、寛解してるいが鍼灸を継続中の方が3人となります。
2023年の当院に於けるコロナ後遺症と思われる症状への鍼灸の有効率は63%(11名中7名が有効)となりました。
コロナ後遺症だと思われる症状でお悩みの方は最低4回、とりあえず10回を目安に鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか?
このデータは此方の指示通りに最低4回は通院して施術を受けて頂き4回目の施術後に評価をして頂けた方のみを対象としております。通院3回未満の方や明らかに鍼灸の適応ではない方で問診のみで施術をしなかった方はデータの対象としておりません。
因みに3回以下での離脱は4名(1回のみ施術が4名)、問診のみで施術をしなかった方は1名です。
施術1回のみで離脱した4名を足して鍼灸の有効率を計算すると46%(15名中7名が有効)となります。
【考察】
当院の施術代(鍼灸は健康保険が効かない)を考慮すると金銭的な面で離脱した方もいるかと思われますので、行政から何らかの補助があるともう少し違う結果になったのかもしれません。
施術1回で離脱された原因は色々な理由があると思いますが、一回で良くなると思って来院された方の期待を裏切る形になってしまっていたのかとも思っており施術前の説明の大切さを痛感しておる次第であります。