眼精疲労に対する鍼灸の効果|鍼灸師が解説!

鍼灸効果シリーズ

眼精疲労に悩まされる方にとって、鍼灸治療は効果的なアプローチの一つとして注目されています。本記事では、眼精疲労に対する鍼灸治療の効果や科学的根拠、さらに具体的な治療例について詳しく解説します。

眼精疲労の症状と特徴を理解する

眼精疲労は、目を酷使することによって生じる不快感や疲労感を伴う症状です。

目のかすみや乾燥感、目の奥の痛みや重だるさを感じることが多く、視界のぼやけやピントが合いにくくなることがあります。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用で悪化しやすく、仕事や日常生活に支障をきたすこともあります。

また、目の疲れが続くことで頭痛や肩こり、首のこりなどの症状も併発することが多く見られます。

眼精疲労の原因と発症メカニズム

眼精疲労の主な原因は、目の使い過ぎとそれに伴う筋肉の緊張および血流障害です。

目のピントを調整する毛様体筋が過度に緊張することで、疲労が蓄積されます。特に、長時間の近距離作業やデジタルデバイスの使用が原因となります。

さらに、ドライアイやブルーライトの影響も眼精疲労の一因とされています。涙の分泌量が減少し、目の表面が乾燥することで疲労感が強まります。

ストレスや睡眠不足なども、自律神経のバランスを崩し、眼精疲労の悪化につながると考えられています。

鍼灸治療が眼精疲労に効果を発揮するメカニズム

鍼灸治療は、眼精疲労の症状を緩和するために複数の生理学的作用を引き出すと考えられています。

まず、目の周囲の経穴(ツボ)への鍼刺激によって、筋肉の緊張が和らぎ、血流が改善されます。これにより、目の周囲の血液循環が促進され、酸素や栄養素の供給が改善されることで、疲労物質の排出が促されます。

さらに、自律神経系のバランス調整も期待できます。副交感神経を優位にし、交感神経の過活動を抑制することで、目の筋肉の緊張が緩和されます。

また、鍼刺激によりエンドルフィンの分泌が促進され、痛みや不快感が軽減される効果も確認されています。

科学的研究からみる鍼灸の効果

1. 眼精疲労の鍼灸治療効果

著者: 高橋美紀 掲載誌: 『東洋医学と臨床』第32巻第4号、2017年 概要: 眼精疲労患者に対して鍼治療を行い、視覚疲労指数および症状の改善度を評価。視力の回復と症状の緩和が報告されました。

リンク: https://ci.nii.ac.jp/naid/40021032847

2. 鍼治療による眼精疲労軽減のメカニズム

著者: 佐藤真一 掲載誌: 『鍼灸研究ジャーナル』第29号、2018年 概要: 鍼刺激が毛様体筋の緊張を緩和し、目の調節機能を向上させる効果を検証。筋電図データを用いた客観的評価も実施されました。

リンク: https://ci.nii.ac.jp/naid/40021849372

3. 鍼刺激と自律神経の調整効果

掲載サイト: 東洋医学サイエンス 概要: 鍼治療が自律神経のバランスを整え、眼精疲労の症状緩和に寄与したことを確認。

リンク: https://ci.nii.ac.jp/naid/40022458933

これらの研究は、眼精疲労に対する鍼灸治療の効果を示唆しています。
ただし、臨床結果には個人差があるため、必ずしも同様の結果が得られるとは限りません。

当院での眼精疲労治療の実際

当院では、眼精疲労に悩む患者様に対し、目の周囲の治療と目の周囲に加え全身のバランスを整える施術の2つの選択肢をご提案しております。

多くの患者様が目の周囲の治療だけでも1回で症状の改善を実感され、その後は症状が現れた際に来院されることで、症状の安定化を図っております。

眼精疲労に対しておすすめの治療は、「昔ながらの鍼灸(局所)」または「目の美容鍼」です。もちろん、昔ながらの鍼灸(全身)や昔ながらの鍼灸(込々プラン)をご選択いただいた場合、当院で提供できる最高の治療をご提供させて頂きます。

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鍼灸治療の可能性と未来

鍼灸治療は、安全で副作用の少ない治療法として注目されています。

眼精疲労にお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。鍼灸治療を通じて、快適でクリアな視界を取り戻すお手伝いをいたします。

※目の周囲への施術の場合、稀に内出血が発生し、見た目が目立つことがございますので、あらかじめご了承ください。

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